日頃の運動不足解消のため、ランニングを始めようという方は多いはず。それなら、まずは「スロージョギング」から始めてみてはいかがでしょうか。身体への負担が少なく、しかし減量や体力向上などさまざまなメリットがあるため、ランニング初心者におすすめの方法です。スロージョギングの取り組み方やメリット、注意点などについて解説しますので、ぜひ参考にしてください。スロージョギングって何?スロージョギングはその名の通り、“ゆっくり”走るというもの。類似したものに「LSD(Long Slow Distance)」が挙げられますが、こちらはあくまでトレーニングであり、走る時間もスロージョギングより長くなります。歩くのに近いくらいゆっくりした速さで走るため、運動強度は低く身体への負担も少ない運動です。そのため、運動不足の方でも始めやすいでしょう。会話を楽しめる程度のペースのため、友達や家族と一緒に取り組むのにも向いています。スロージョギングのメリットスロージョギングには、一般的なジョギングやウォーキングと比べて色んなメリットがあります。ここで、具体的にいくつかご紹介しましょう。足腰への負担が少ないランニングは着地時に受ける地面からの衝撃など、身体に負担の伴う運動です。特に足腰への負担から、痛みや怪我に繋がるケースも少なくありません。しかしスロージョギングはペースがゆっくりのため、この負担が軽減されます。疲労も蓄積しにくく、継続して取り組みやすいでしょう。怪我を原因として走るのをやめてしまうランナーは少なくありませんが、スロージョギングならそのリスクは大きく抑えられます。また、スロージョギングを続けていくと、少しずつ走るのに必要な筋力や体力が養われていきます。その結果、次第に多少ペースを上げたランニングも行えるようになるでしょう。これからランニングに取り組もうと考えている方にとっては、その第一歩としてスロージョギングから始めてみるのもおすすめです。エネルギー消費と心肺機能強化スロージョギングはウォーキングに比べて多くのエネルギーを消費します。また、効率的な脂肪燃焼効果を期待できる有酸素運動であり、ダイエットにも適した運動です。そのほか、心肺機能の強化にも繋がり、継続することで疲れにくい身体が獲得できるでしょう。心身のリフレッシュに繋がる程よい運動は、心身を清々しくリフレッシュさせてくれます。スロージョギングなら強い疲労を感じることもないため、仕事や勉強などの合間にも良いでしょう。スロージョギングを通じて血流が促され、しっかり酸素を吸い込むと頭もスッキリ。記憶力や思考力の向上なども見込めます。効果的なスロージョギングの取り組み方ジョギングは、基本的に歩くのと変わらない程度のペースで行いましょう。適切なペースは人それぞれ異なりますが、12~15分/km程度を目安に考えてください。そのうえで歩くのではなく、ちゃんと“走る”ことが大切です。楽しく会話しながら走り続けられ、息がさほど上がらないようなペースとなります。ゆっくりしたペースで走ると、姿勢が崩れがちです。スロージョギングとはいえランニングですので、正しいフォームを意識しましょう。腰が曲がったり背中が丸まったりしないよう、真っすぐな姿勢を保持します。顎を引いて、目線は前方に向けてください。肘を軽く曲げ、そのまま前後に振りなら一定のリズムを刻んで走ります。上下に跳ねないように気を付けて、平行移動に近い動きが良いでしょう。足裏全体で着地し、ペタペタとやや狭めの歩幅で走るようにします。走る時間は体力にもよりますが、30分程度が目安です。連続して走ることが難しければ、2~3回に分けても構いません。休息も大切になりますので、週3~4回程度で行ってください。無理せず習慣化することから始めようスロージョギングは運動不足解消やダイエット、健康維持などにおすすめの運動です。これからランニングを始めようという方なら、最初のステップとして始めてみると良いでしょう。ただし、継続しなければ大きな効果は得られません。そのため、「続けられる」工夫を考えて取り組んでください。例えば走ることを義務化せず、疲労を感じたり身体に痛みなど不調が合ったりする場合は、走らず休むようにします。スロージョギングは会話を楽しめる程度のペースなので、誰か誘って一緒に走るのも良いでしょう。まずは無理のない範囲で、スロージョギングを日常の中で習慣化することから始めてください。