タップダンスとインタフェースデザインを融合した清田さんのプロジェクト清田さんは大学からデザインを学び、大学院からインタフェースデザインの研究を始めました。また、大学1年からヒップホップダンスを始め、ダンスとインタラクティブの融合というテーマに興味を持ち、大学院からは自らタップダンスを始めたそうです。タップダンスは足を中心に行うパフォーマンスでセンシングが比較的容易に行えることと、ダンスでありながら楽器的側面もあるため、ダンスと楽器の両方への拡張が期待できるため興味を持ったそうです。ORPHE COREを使用したタップダンス認識システムの開発開発にあたっては、まず音声識別を用いたステップ検出を試みましたが、似た音の異なるステップの検出が困難であったため、センシング手法を音声識別からモーション認識へと変更しました。モーションセンサとしてORPHE COREを使用した理由としては、加速度や移動値、オイラー角などの多数の値を検出可能なこと、また、コンパクトな筐体でシューズへの取り付けが容易であるため、パフォーマンスを阻害することなく使用できることがあったそうです。今回のシステムはORPHEの開発者用オープンソースライブラリであるORPHE-CORE.jsとインタラクティブシステムによく使用されるp5.js、そして照明の操作にTouchDesignerを用いて開発されました。認識手法には時系列データ同士の類似度を測るアルゴリズムであるDTW(Dynamic Time Warping)を用いて、3つのステップのデータを登録しました。結果として、学習環境に左右されない安定した認識が実現し、第1プロトタイプよりも多くのステップを認識可能になりました。このアルゴリズムを用いてタップダンスを認識し、実際に照明を変化させるデモを制作しています。かっこいいいですね!今後の展望と課題:他のダンスジャンルへの展開や精度向上のための課題今後の課題としてはより精確な認識をするためには相性の良いステップの選定が必要となるなどの課題も浮かび上がったそうです。清田さんは今後の展望として、照明以外の演出装置のコントロールへの拡張や、フラメンコやブレイクダンスなどの他のダンスジャンルへ展開を考えているとのことです。また、システムをより応用範囲の広いものにするために、ドラムやギターなどの楽器へ展開も検討しています。卒業後もデザインに関わる業界で就職されるとのことで、ダンスとインタラクティブの演出については注目し続けたいとのことです。清田さん、これからも益々のご活躍を期待しています!▼動画はコチラ%3Ciframe%20width%3D%22560%22%20height%3D%22315%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fembed%2FdDISyOp_CS4%22%20title%3D%22YouTube%20video%20player%22%20frameborder%3D%220%22%20allow%3D%22accelerometer%3B%20autoplay%3B%20clipboard-write%3B%20encrypted-media%3B%20gyroscope%3B%20picture-in-picture%3B%20web-share%22%20allowfullscreen%3E%3C%2Fiframe%3E