東京マラソン 5日前ついに東京マラソンまで残り1週間を切った。しかし菊川CEOには不安があった。菊川CEO 「2週間前くらいから体調を崩して、ここ最近あまり走れてないんだよ。体調は完全に回復したんだけど…。」ORPHE Journal 編集部 川元「それは心配ですね。ただ今から走り込んでも、マラソン当日に影響が出てしまうので、ここまできたら疲労を溜めないように軽めに走って調整しましょう。あと、菊川さんがフルマラソンを完走できるように秘策を用意しました!」※ 川元:ORPHE Inc.の若手社員。自身の陸上経験を活かして菊川CEOのマラソンチャレンジのコーチをしている。宮田「菊川さん!レースでは僕が菊川さんのペースメーカーをさせていただきます。ゴールまで先導するので一緒に頑張りましょう!」ORPHE Inc.フットウェアエンジニア宮田。菊川CEOのサポートのために東京マラソンに一緒に応募した。菊川CEO「本当に!?一緒に走ってくれるのはとても心強いよ。」川元「当日は宮田さんにGoProをつけてもらい、菊川さんが走っている姿も撮影しようと考えています。もちろん僕もサポートさせていただきます!」菊川「ORPHEのみんなにそこまでサポートしてもらったら、絶対に走り切るしかないな!東京マラソンが楽しみになってきたぞ。」東京マラソン当日(スタート前)3月6日東京マラソン当日。朝から気温も暖かく、マラソンを走るには絶好の天気だ。川元・宮田も合流し、スタート地点に向かう。川元「今日は7'00/kmペースでスタートから最後まで走り続ける作戦でいきましょう。最初はかなりペースに余裕があると思いますが、前半からペースを上げすぎると、後半で必ず足が持たなくなるので気をつけてください。」宮田「了解です。一定のペースで走り続けられるように先導するので最後まで頑張りましょう!」菊川「ありがとう!たぶん足は持たなくなると思うけど、ここまでサポートしてくれた人達のためにも必ず完走するよ。」スタート地点に向かう菊川、宮田、川元東京マラソン スタート9時15分、ついに東京マラソンスタート。キプチョゲ率いるエリート集団を先頭にたくさんのランナーが都庁を駆け抜ける。スタート地点を間違えて焦る場面があったものの、その10分後に、菊川CEOと宮田のいる第2グループもスタートした。1km地点で二人を待ち構えていると、手を振りながら笑顔で菊川CEOがこちらに向かってくる。スタートするまでに時間がかかったようだが軽快な走りをしている。川元「ファイトです!飛ばしすぎず、良いペースを作れていますよ。」宮田のペースメーカーのおかげもあり、5km、10kmを安定したペースで走れていた。10kmの通過タイムは、1時間15分04秒で通過し、ここまでの平均ペースは7’30/km。10kmの中央通りを通過20km通過東京マラソンは都内の観光名所を巡ることができるのも大きな魅力の一つだ。※画像は https://www.ntv.co.jp/tokyomarathon/course/から引用宮田「雷門ですよ、向こうにはスカイツリーも見えます!」菊川「ほんとだ!走りながら色々な観光地を回れるのは楽しいね。そのおかげか普段よりも楽に走れる気がするよ。」過去に出場した大会では、どれも河川敷を往復をするようなコースだったため、初めて郊外を走るコースに菊川CEOの気分も高まる。そのまま順調に走り続け、あっという間に21kmに到達。通過タイムは2時間38分17秒、20kmまでずっと一定のペースで走り続けている。素晴らしい走りだ。ハーフを走ってもまだ余裕がある菊川CEOの姿を見て、大きな成長を感じる。宮田「ここまで順調なペースで走れていますよ!足に痛みなどはないですか?」菊川「人生で最長距離走ってる…。流石に疲労は出てきたけど、今のところは大丈夫!」宮田「いいですね!ただフルマラソンはハーフを超えてからが本番です。辛くなってもメンタルを強く保って頑張りましょう。」しかし宮田の言う通り、フルマラソンは20kmを超えてからが本当の戦いだった。30kmの壁30km地点に先回りして、菊川CEOを待ち構える川元。川元「菊川さん20km以上の距離を走るの初めてだから心配だな…。20km過ぎたあたりは、まだ元気そうだったけど、大丈夫だろうか。」練習計画では、東京マラソンの2ヶ月前に30kmのレースに出場する予定だった。しかし参加するはずだった大会が中止になってしまい、菊川CEOは30kmを一度も走ることなく、東京マラソン本番を迎えてしまった。川元「あ、菊川さん達だ。ORPHEファイトー!」予定した時間よりも少し遅れ、菊川CEOの姿が見えた。しかしこれまでのような余裕は無くなり、険しい表情だった。30kmの通過、3時間48分57秒(平均ペースは7’37/km)。菊川「全身に疲労が溜まって、足も攣りそうになってきた…。」川元「ここまでよく頑張りました。一度立ち止まってストレッチしましょうか。」菊川「太腿の痛みがひどくて屈伸できない…。これがフルマラソンなのか、あと12kmも走れる気がしない…。」30kmに到達した時点で、既に菊川CEOの身体は限界のようだった。途中スタッフからもらったサロンパスを脚に吹きかけ応急処置をする。川元「走るのが厳しかったら歩いても良いです。ORPHEのみんなもチャットで応援コメントをくれていますよ。」菊川「みんなありがとう。応援してくれるORPHEのメンバーや、ここまでサポートしてくれた人たちのためにも頑張るよ。地面を這ってでもゴールしてやるぞ!」フルマラソン完走なるか?菊川「やばい、本当に足が動かなくない。もう限界だ。」35km地点。急に地面に倒れ込んだ菊川CEOは、大胆にストレッチを始めた。宮田「もう少しですよ!バナナ持ってるので一本いりますか?」菊川「…。今はバナナを食べる気分じゃない…。」宮田はバナナを頬張り、ラストに備えてエネルギー補給をする。40km地点。川元「ついにラスト2kmですよ、ここまで来たらあとは気合いで走り切りましょう!」菊川「あと2kmもあるのか…。でもここまで来たら何とかゴールしたる、うおおおおお!」最後の給水地点では頭に水をかけて気合いを入れる菊川CEO。最後の力を振り絞り、ゴールを目指してまた走り出す。42km地点。ゴールが近づくにつれ、徐々に歓声の声も大きくなってきた。ランナーにラストスパートを呼びかけるアナウンサーの声も響く。宮田「あと200mですよ、あそこの角を曲がったらもうゴールです!」菊川「よっしゃあ、ラストスパートだ!」ゴールを目の前にして自然と笑顔が溢れる菊川CEO。最後の直線でもう一度ペースを上げ、ラストスパートをかける。そして、ついに、ゴール!!菊川CEOはフルマラソンを走り切った。東京マラソンを通して得られたもの走ることに苦手意識があったので、最初この企画が決まった時は正直不安でした。しかしアプリや指導を通じて徐々に走力がついてきて、ランニングの楽しさを知ることができた気がします。昔は走るとすぐ膝が痛くなっていたのが、フォームが変化したおかげなのか今回は42km走っても膝を痛めることなく完走できました。成長を実感できてとても嬉しいです!これからも何かしらランニングは続けていきたいなと思っています。このシリーズに付き合ってくれたORPHEのみなさん、ご協力いただいた先生やアシックスのみなさん、この記事を読んでくださったみなさま、ありがとうございました!―ORPHE CEO 菊川裕也菊川CEOにユーザーの気持ちをより知ってほしいと始まった今回のマラソンチャレンジ企画。10ヶ月に及ぶトレーニングとフルマラソンの経験を通して、ランナーとして大きく成長した菊川CEO。これからも「足元から世界を変える」をミッションに菊川CEOの挑戦は続く。このシリーズの記事#6 ORPHE Inc.メンバーでASICS World Ekiden 2021に出場!#5 ついにハーフマラソンデビュー!制限時間内の完走なるか!?#4 膝の痛みを克服、フォーム改善トレーニング!#3 人生初の10kmのレースに挑戦#2 ランニングを始めて1ヶ月のトレーニング成果は?#1 菊川CEO マラソンへの挑戦スタート