ASICS World Ekiden 2021にエントリー9月にハーフマラソンを完走し、走力が確実についてきていたORPHE Inc. CEO 菊川であったが、やはり東京マラソン延期の影響は大きく、モチベーションの維持に悩んでいた。菊川CEO:「東京マラソンまであと3ヶ月か…。9月のハーフマラソン参加から勢いにのって本番を迎えたかったな…。」せっかく積み上げてきたものが、このままでは崩れ去ってしまう。ORPHE Journal編集部 平野・川元は次なる作戦に打って出た。川元:「駅伝に出ましょう!」普段1人で練習することが多い菊川CEOに、仲間と走ることの楽しさも味わってもらいたい。ランニングの新たな楽しみ方を経験することで、再びモチベーションもあがるのではないか。菊川CEO:「えっ!駅伝ってあのタスキつなぐやつだよね?人数必要なんじゃないの?」川元:「はい!出場大会と参加メンバーは既に集めているので、あとは走るだけです!」菊川CEO:「は、はやい…。そこまでもう決まっているのか。走る選択肢しかなさそうだね。」参加するレースは、タイミングよく開催されるASCIS主催のASICS World Ekiden 2021。チームを組んで合計42.195㎞を完走するバーチャルレースで、世界中のチームと競い合う。メンバーは6区間に分かれ、それぞれ5km~10kmの距離を走る。レース参加にあたって事前に集めたメンバーは以下の通り。(左から:)ORPHE Inc. CPO 金井:以前菊川CEOと10km対決。以降ランニングはお休み中…。ORPHE Inc. SHOES Unit Chief 宮田:実は東京マラソンに当選しており、打倒菊川CEOを目論む。新居田氏:インフラエンジニア。ORPHEの開発をサポートする、AWS(Amazon Web Service)のスペシャリスト。フルマラソンベストタイムは2時間29分と、メンバー最速。EVORIDE ORPHEのユーザーインタビューにも登場いただいている。この3名とORPHE Journal編集部の平野・川元、そして菊川CEOを含めた6名だ。平野:「菊川さんには駅伝の楽しさをぜひ知ってもらいたいです。」菊川CEO:「最近モチベーション下がり気味だったので、こういうイベントは嬉しいです!」サブ3達成を目標に今回出場するASICS World Ekiden 2021はバーチャルでの開催で、実際にタスキを繋ぐわけではなく、同時に走ることができる。走力の近いメンバーでグループ分けをして一斉にスタートすることにした。場所は代々木公園。1周約1.1kmのコースを周回する。とはいえ、せっかく大会に出場するなら目標があった方がやる気もアップするだろうと、平野・川元は考えた。川元:「今回、合計でフルマラソンの距離を走るのでみんなでサブ3(3時間切り)を達成しましょう!」菊川CEO:「え、サブ3って相当ハードル高くない!?」川元:「大丈夫です!今回、10km区間の新居田さん、平野さんでタイムを稼ぎます!」新居田氏:「プレッシャーだな…。でも、ORPHEメンバーと走るのを楽しみにしていたので頑張ります!」プレッシャーを感じていたのは新居田氏だけではなかった。最近練習ができていない金井CPO、駅伝に出場したことがない宮田も足を引っ張るのではと内心ヒヤヒヤしていた。グループ分けは以下の通り。上級者チームサブ3ランナーでマラソン常連のチーム。チーム全体のタイムを1秒でも削ることを目標にする。新居田氏(10km)平野(10km)初心者チームマラソン初心者+ペースメーカーのチーム。チームでペースを合わせることで最後まで走り切ることを目指す。菊川CEO(5km)金井CPO(5km)宮田(5km)川元(ペースメーカー)初心者チームでペースメーカーを担う川元は、別日に残り分の距離7.195kmを記録することとした。目標ペース・タイムは以下のように設定。1区(5km):菊川CEO 5'20/km(26分40秒)2区(5km):金井CPO 5'20/km(26分40秒)3区(10km):新居田氏 3'30/km(35分00秒)4区(5km):宮田 5'10/km(25分50秒)5区(10km):平野 3'30/km (35分00秒)6区(7.195km):川元 4'15/km(30分30秒)上級者チームがスタート上級者チームは3分30秒/kmペースで10km走ることを目標にスタート。一定のペースで走ることになれている新居田氏が正確にラップを刻んできれるので、平野は楽に走ることができた。平野:「さすが新居田さんですね。後ろついて走るのが本当に楽です!」新居田氏:「最近また練習を再開したので、ORPHEメンバーで今後も定期的に練習していきたいですね!」会話を交わす余裕をみせつつ、徐々にペースアップしていきラスト2kmは自分のいけるペースで走りゴール。さすがの安定感である。余裕でゴールする平野初心者チームもスタート一方の初心者チーム。川元:「最初の3kmまでは5分30秒/kmのペースで引っ張ります。僕がペースメイクするのでみなさんは時計を気にせず、ついてきてくれるだけで大丈夫です!後半2km余裕があればペースをあげましょう。」金井CPO:「川元くんが引っ張ってくれるなら安心して走れるよ。とにかく遅れないようにだけします!」あまり練習ができていないと話していた金井CPOであったが、みんなで走ることでテンションが上がってきた様子。そして、スタート。川元は先頭にたち、5分30秒の設定通りタイムを刻んだ。菊川CEO:「やっぱり誰かの後ろを走るって楽だね!」宮田:「練習の時よりも速く走れる気がします!」北千住マラソンで後半失速した金井CPOも今回は余裕がありそう。3kmまでは誰も脱落することなく設定通りのタイムで走りきれた。川元:「目標ペース通りに3km通過です!ラスト2kmなのでここからは自分の出せる限界のペースで走ってください!」その合図を聞いて急激にペースアップする宮田。菊川CEO:「えっ!?宮田くん、飛ばし過ぎじゃない??」宮田:「実は東京マラソンに向けて僕も練習しているんです!菊川さんには負けませんよ!」菊川CEO:「お、おぅ。また新たなライバル出現か…。」突然のことで、困惑する菊川CEOであったが、身近にライバルがいることは嬉しくもあった。全力疾走する宮田菊川CEOも新たなライバル宮田につられてペースアップ。菊川CEO:「なんとしてもチームでサブ3を達成してやる!」ラスト1kmはなんと4分32秒で走り切った。金井CPO:「みんな頑張ってるな...僕もチームに貢献せねば!」金井CPOもラスト1kmを5分19秒としっかりペースをあげて走り切ることができた。自分の限界に挑んだ金井CPOそして全員フィニッシュ。川元:「みなさん、お疲れ様でした!今回タスキをつなぐというやり方ではありませんでしたが、みんなで1つの目標に向かって走る楽しさを感じてもらえたなら嬉しいです。」菊川CEO:「企画ありがとう!みんなで走るのって楽しいなって感じたよ。今度は本当にタスキをつなぐ駅伝にも出てみたいな。」菊川CEOのモチベーションもあがってきているようで、企画の目的も達成である。結果発表6人のタイムは以下の通り。1区(5km):菊川CEO 26分03秒2区(5km):金井CPO 27分57秒3区(10km):新居田氏 37分04秒4区(5km):宮田 24分19秒5区(10km):平野 35分25秒6区(7.195km):川元 31分45秒そして、気になる合計タイムは…3時間02分30秒!(250位/6044チーム)惜しい!もう少しで目標のサブ3達成であった。サブ3という目標こそ達成できなかったものの、お互いに支え合いながら走ることでチーム全体の底上げが図れた。菊川CEOもランニングの新たな楽しさを発見でき、宮田という身近なライバルもできたことで再びモチベーションをあげることができた。東京マラソンの延期をポジティブにとらえて、菊川CEOは再び走り出す!このシリーズの記事#5 ついにハーフマラソンデビュー!制限時間内の完走なるか!?#4 膝の痛みを克服、フォーム改善トレーニング!#3 人生初の10kmのレースに挑戦#2 ランニングを始めて1ヶ月のトレーニング成果は?#1 菊川CEO マラソンへの挑戦スタート