ORPHE Journal編集部の平野・川元は常日頃考えていた。「ランナー向けのスマートシューズを開発する会社のCEOはフルマラソンを走っておくべきだ。』スマートシューズORPHE TRACKの開発元でありORPHE Journalを運営するORPHE CEOの菊川はORPHE TRACKの発案者であるにも関わらずマラソン経験がない。そして最近では酒量も増えビール腹に悩んでいるという...。「ジョギングくらいは好きだけどマラソンはちょっと...」と尻込みしてしまう菊川CEOにフルマラソンの感動を味わってもらいたい、ランナーの気持ちをより深く知ってもらいたい、その思いからこの挑戦プロジェクトは立ち上がった。本シリーズではスマートシューズORPHEの生みの親である菊川とマラソン完走を経験するために立ち上がったRunning Unit平野・川元のチャレンジを追っていく。東京マラソン完走プロジェクト始動ORPHE Journal編集部 平野・川元川元:「平野さん、ちょっと相談があるんですけど...。」ある晴れた日の午後、元陸上部出身でハーフマラソン1時間16分の記録を持つORPHE Journal編集部川元は同じく編集部平野に話しかけた。川元:「菊川さんを、マラソンに出場してもらってみませんか??ORPHE Journalの記事にもできるし、菊川さんに長距離の楽しさを知ってもらいたいんです。」平野:「ほう...」自身がマラソンランナーでありフルマラソン2時間34分08秒の記録を持つ平野チーフはニヤリと笑う。平野:「やらせてみるか!」普段ちょっとしたジョギングくらいはするけれども、長距離は怖いと考えている菊川にフルマラソンの良さを知ってもらうにはどうすれば良いか...。「フルマラソンを走ってよかった、また走りたい。」と思ってもらうために良い大会はないだろうか...。平野・川元は考えた。「東京マラソンなら、参加人数も多く同じような走力の人もたくさんいるだろうから、一人ではなくみんなで走っているという気持ちになれるはず。それに普段は走ることのできない東京の車道の真ん中を走ることで気分も盛り上がり、きっとマラソンが好きになるはず。」東京マラソン2021は10月末の開催。5月から練習を開始すれば半年あるので十分間に合う。そう考えた2人は菊川に直談判をした。平野:「菊川さん、スマートシューズをつくる会社のCEOとして東京マラソン走りましょう!Running Unitがしっかりサポートします。フルマラソンの楽しさ、菊川さんにきっとわかってもらえると思います!」菊川CEO:「え...フルマラソンですか!?僕ジョギングしか走ったことないですけど...。」平野:「健康維持のためのジョグもいいと思います。でも、競技としてのマラソンには、ジョギングにはない楽しさややりがいがありますよ!僕はマラソン完走の気持ちを菊川さんにも味わって欲しいんです!僕も一緒に出場するので、走りましょう!!」突然のことに驚きを隠せない菊川であったが、「それほどまで熱い思いがあるなら...」と渋々承諾をした。現状の走力を把握する5月某日、3人は代々木公園に集まった。トレーニングのスタートだ。これからこの連載では初心者ランナーの菊川がスマートシューズを活用して東京マラソン制覇に向けて成長して行く様子を報告していく(予定)。まずは、練習メニューを組み立てるために、菊川の走力を把握しておく必要がある。1km6分のペースでどのくらいの距離を走ることができるか検証することにした。普段から走っていない菊川に6分/kmのペースで走ることは難しいということで平野がペーサーを務めることにした。川元:「今日は菊川さんの現状の走力を把握したいので、1km6分のペースで何キロ走ることができるか挑戦してもらいたいと思います。」菊川CEO:「1km6分のペースって結構ゆっくりだよね?それなら10kmくらいはいけるんじゃないかな...。」スタート前に余裕をみせていた菊川であったが、いざ走り出すと1km過ぎたくらいですぐに苦しそうな顔に...。平野:「菊川さん、今1km過ぎたところですが大丈夫ですか?」菊川CEO:「はぁ、はぁ...。1km6分まあまあ早いですね... ちょっと脇腹が痛い...」平野:「もうちょっと頑張りましょう!せめて3km!」菊川CEO:「うおお...!これがスタートアップ魂じゃあぁぁい!!!」なんとか盛り返して走り続けたものの、代々木公園を3周したあたりで徐々に呼吸も荒くなってきて、これ以上走らせるのはよくないと平野が判断し、3.5km地点で終了。心が折れかけの菊川菊川CEO:「はぁ、はぁ...。1km6分でも結構辛いもんですね...昔はもうちょっと走れてたはずなのに...」平野・川元は思った。「これは想像以上に前途多難かも...。」参考までにその時の菊川の計測値は以下の通り。(EVORIDE ORPHEで測定)EVORIDE ORPHEによるランニングフォーム計測結果総合評価はCではあったが、着地パターン、プロネーションのデータをみると左右差があることがわかる。ちなみに菊川は右膝に痛みをかかえている。どちらも同世代の平均の値を下回っており、左足に比べて、右足の数値がマイナスの値に大きくなっている。こうした数値が右膝への負担にも影響している可能性がある。左右差をなくしていくことも今後の課題になりそうだ。EVORIDE ORPHEの詳細はこちら練習メニュー発表現状の走力を把握したうえで、かつ継続して練習ができるように詰め込み過ぎないメニューということで基本的に週2回練習をするという想定で以下のメニューを組んだ。5月・6月 ウォーキング+ジョギング毎週水曜:ウォーキング 10分 + ジョギング 10分 + ウォーキング 10分毎週土曜:ウォーキング 10分 + ジョギング 20分 + ウォーキング 10分7月・8月 ジョギング5km-10km毎週水曜:ジョギング 5km(ゆっくり)毎週土曜:ジョギング 45~60分(自由なペース)9月 ジョギング10km-15km第1・第2水曜:ペース走 5km(8~10分/1kmの間で自由に設定)第1・第2土曜:ジョギング 10km(自由なペース)第3・第4水曜:ペース走 10km(8~10分/1kmの間で自由に設定)第3・第4土曜:ジョギング 15km(自由なペース)10月 ジョギング20km1回は走る。体調を整えていく。第1水曜:ペース走 10~15km(7~10分/1kmの間で自由に設定)第1土曜:ジョギング 20km(自由なペース)第2水曜:ペース走 10km(7~10分/1kmの間で自由に設定)第2土曜:ジョギング 10~15km(自由なペース)第3水曜:ペース走 5km(7~10分/1kmの間で自由に設定)第3土曜:ジョギング 8~10km(自由なペース)第4水曜:ペース走 5km(7~10分/1kmの間で自由に設定)第4土曜(前日):ウォーキング 10分 ※無しでも良い川元:「菊川さんがフルマラソンを完走するために組んだメニューです。結構大変だと思いますが、これから一緒に頑張っていきましょう。」菊川 CEO:「5月・6月はウォーキング多いけど、大丈夫なの?」再び余裕をみせる菊川であったが、実際にやってみると結構きついことに気づくだろうと2人は考えていた。「でも、必ず菊川さんにフルマラソンを完走してもらう。」それはRunning Unitとしての使命だと平野・川元は気持ちを引き締めた。菊川CEOと二人の挑戦は続く...!このシリーズの記事#5 ついにハーフマラソンデビュー!制限時間内の完走なるか!?#4 膝の痛みを克服、フォーム改善トレーニング!#3 人生初の10kmのレースに挑戦#2 ランニングを始めて1ヶ月のトレーニング成果は?オススメの記事スマートシューズでランニング革命を - ORPHE TRACKプロダクトマネージャー 平野賢インタビュー新人社員がスマートシューズにかける想い – ORPHE Inc.社員 川元留輝インタビュー EVORIDE ORPHEでランニングの“新しい探究”を体験しよう!