この度、ORPHE Journalで記事を執筆することになった”Sushiman”こと河原井司と申します。今後、EVORIDE ORPHEのレビューやアプリの使い方 / 見るべきところ、その数値をトレーニングにどうやって落とし込んでいくか、といったランナー目線の気になる内容をこちらで発信していきます。EVORIDE ORPHEは2020年にMakuakeでのクラウドファンディングで合計1,223人に販売した「シューズがコーチになる」というキャッチフレーズのスマートシューズ。2021年度になりアシックスの新しいランニングシューズが話題となっていますが、EVORIDE ORPHEも引き続き販売中です。EVORIDE ORPHEのシューズについてEVORIDE ORPHEはメンズ / ウィメンズともに0.5cm刻みで展開されています。(ブラック基調のゴールドラインというプレミアムな見た目)EVORIDEにはアシックスがこの数年間で築き上げた“ガイドソール”のシステムを採用し、これまでのシューズとは違う、弓状のカーブソールがランナーの走行効率の向上をサポート。この1足は従来のEVORIDEにスマートシューズ用のセンサー「ORPHE CORE」を差し込んで使用します。EVORIDE ORPHEの走り心地ですが、ガイドソールのシステムもさることながら、着地衝撃への程よいクッショニングが特徴。シューズの重量は約255g(27.0cm)ですが、センサーを差し込む計測用シューズであることを考えると軽量性とクッション性、安定性の適度なバランスを兼ね備えていると感じています。私は学生時代から今に至るまで様々なランニングシューズを履いてきましたが、アシックスが築いたてきた伝統や歴史、製法など良いものを残しつつ、ガイドソールや今回のOPRPHE COREの導入といった新しいテクノロジーとの融合は、私の気持ちをワクワクさせてくれました。アプリのダウンロードとIDの作成次にEVORIDE ORPHEというデバイスを使用するうえで気になるのがアプリの使い方。(まずはASICS ORPHE RUNのアプリをダウンロードすることから始めましょう)ダウンロード → 登録 / 設定などApp StoreまたはPlay Storeで「ASICS ORPHE RUN」と検索してダウンロード対応スマートフォン / OSiPhone(iPhone7 以降・iOS12 以降)Android(Android8.0 以降)アプリを開いて”One Asics”のIDを作成 / 靴のサイズや身長などの基本情報を入力アプリの基本画面でORPHE COREとの接続 / 実際のランニングへの計測へID登録での記入項目はそこまで多くなく、数分程度でIDが作成できます。ID作成後も基本情報はすぐに入力できる内容なので、時間のかかるアンケートなどの回答項目はありません。まず履いてみよう / 走ってみようアプリの設定が終わったら、実際に走ってみましょう!EVORIDE ORPHEは先ほど述べたように軽量性、クッション性、安定性の良いバランスがあり、ガイドソールのロッカー機能でスイスイと足が前に進みます。この感覚は巷では「脚がクルクルと廻る」という表現がされることが多いですが、走行効率が高まっているような感覚があります。実際はフルスピードで飛ばしていくような反発性の高いシューズではなく、巡航スピード(適度に心地よいペース)を上限にして、普段のジョギングからロングジョグ、少し速めの持久走(マラソンペースよりも少し遅いぐらい)あたりのペースに最適ではないでしょうか。私の今の走力(ハーフマラソン1:10切り)だと普段のジョグや、3:40-4:00/kmの40-60分程度の持久走でも十分に履けるシューズです。シューズのレビューはここまでにして、肝心のORPHE COREのセンサーを挿入。シューズの中敷の下にはめ込むところがあります。(ピッタリとハマります)手順ORPHE CORE(センサー)を付属のUSBの充電ケーブルで充電(電池の持ちは良い)ASICS ORPHE RUNのアプリを開いてスマートフォンとORPHE COREを接続両方のシューズの挿入部分に挿入(右と左を間違えないように...!)センサーを挿入しても、走り心地が変わるということはあまり無いと感じました。実際に、ダッシュやインターバルのような速度で走ってみても(そういうシューズではないにしろ)センサーを内蔵したことでの違和感は皆無。これはなかなか凄いといえるのではないでしょうか。EVORIDE ORPHEで走る際にはスマートフォンでASICS ORPHE RUN内の“ランを記録”からスタートしてGPSデータを記録します。その他のランニングアプリと同じようにスマートフォンをポケットに入れるか、ポーチやホルダーに入れて走るのがオススメ。私は適度なペースで走る時はタイツのポケットに入れて走りますが、ホルダーに入れるにしても、ランニング中のストレスを減らすためには“スマートフォンが揺れない”ということが重要です。ASICS ORPHE RUNでは設定の変更からスマートフォンを持たなくても測定ができるやり方があります。しかしその場合、走り終わってからEVORIDE ORPHE側のログデータをスマートフォンと同期するまでのタイムラグが大きい場合は、その空白の時間も含めてのランデータとなるので、ランニングでの平均ペースが落ちるなどの影響が出てしまいます。なかには「スマートフォンを持たずに走りたい」という声もあるでしょうから、こういった機能面でのデバイスのアップデートは今後の課題といえるでしょう。アプリで結果を確認EVORIDE ORPHEでの計測で走り終わったら、お待ちかねの結果のチェック。ピッチ型や標準型、ストライド型などの走りのタイプの診断、各項目ごとの5段階評価やそれぞれのランクを合計した総合評価、ストライドの高さ / 長さやプロネーションの角度などが一目瞭然となります。この計測データは以下の要素によって若干変動することもあります。ペース(速いか遅いか)コース形態(起伏があるかないか / 信号の有無など)路面(アスファルト、トラック、不整地、トレッドミルなど)気象条件(風の強さや気温による影響)追い風:ストライドが伸びる / 向かい風:ストライドが縮まることがある高温時:深部体温の上昇で終盤に影響 / 低温時:身体が温まっていないと動きが抑制されることがあると、今回はここまで。EVORIDE ORPHEで計測されたデータの各数値の見方などについては次回の記事に続きます。オススメの記事EVORIDE ORPHE ユーザーインタビュー#1 中嶋友里さんランニングコーチに学ぶ!スマートシューズ ORPHE TRACK の活用方法 前編フルマラソンでサブ3を目指す!おすすめのトレーニング方法